IT業界は、転職市場の今後について概観した場合に求人が衰えを見せず増加傾向にある業界です。
特にデジタルトランスフォーメーションに関わる企業やゲームや動画配信などのエンタメに関わる企業、社内のデジタイゼーションに関わる企業では、採用意欲の高さが特徴です。
IT業界が景気動向に左右されづらい業界であることも、この傾向を後押ししています。
また、多くの企業がDXの推進に伴い、社内システムをこれまでの外注体制から自社開発・運用に舵を切る企業も増加しています。
こうした影響から各企業でシステム専門人材の採用が活発化しています。
SEなどの職種は、引く手あまたとなっているのです。
医療機器メーカーや製薬関連の業界も近年求人が減らず、むしろ微増傾向でした。
そして今後も、その状況が継続する見込みです。
景気の影響もあり、製造業の求人はこれまで他の業界と比べると低調傾向でしたが、近年では他の業界と遜色ない水準に戻ってきています。
不動産や建設業界も、堅調な求人数を維持しています。
ESG/SDGs関連も影響してエネルギー業界、とりわけ再生可能エネルギーを扱う業界は以前からも積極的な投資が行われており、求人も多くありました。
今後も同様に、推移していくとみられています。
このように今後の転職市場の展望としては、多くの業界において求人数が増加、もしくは回復傾向といえます。
しかし、世界の景気状況に連動する形で、日本の転職市場も10年スパンの大きな景気後退と同時期に冷え込む恐れがあります。
こうしたことを踏まえると、求人状況の良い今のタイミングで積極的なチャレンジをおすすめします。